2024年1月31日
考察
東京株式市場は31日、やや弱含みの動きが見込まれます。前日の30日、日経平均株価はわずかに上昇しましたが、上値は戻り待ちの売りに抑えられました。積極的な買い進みの材料が乏しい中で、市場は様子見ムードが広がる可能性があります。なお、マイクロソフトやアルファベット（グーグルの親会社）が通常取引終了後に発表した決算が、時間外取引で下落したことも市場の注目を集めそうです。
その他の考慮点
材料不足が市場に影響を与えており、買い気配が弱まっている状況です。
マイクロソフトやアルファベットの決算下落は、市場全体に悪い影響を与える可能性があります。
全体的な見通し
現時点では市場はやや弱含みの展開となっています。積極的な買いが難しい状況であり、慎重な取引が求められています。マイクロソフトやアルファベットの影響が続くかどうかにも注目が集まります。
用語解説：初心者向け
1. 日経平均株価: 東京証券取引所に上場している約225社の代表的な株価の平均値を示す指標です。市場全体のトレンドを把握するのに使われます。
2. 戻り待ちの売り: 一時的な上昇後、再び下落が予想される状況で、株を売却する戦略です。
3. 模様眺めムード: 市場参加者が慎重で、方向感がない状態を指します。積極的な売買が控えめで、市場が様子見の態勢に入っていることを示します。
4. 通常取引終了後: 通常の取引時間外に、企業が業績報告や重要な発表を行うことを指します。これらの情報が株価に影響を与えることがあります。
5. 時間外取引: 通常の取引時間外に行われる株式などの取引を指します。通常の市場営業時間外での動きも重要な情報とされます。
6. 為替相場: 異なる通貨間の交換レートを示す市場で、ドル・円などが含まれます。異なる国の経済状況などが影響を与え、株価にも関連しています。
2024年1月31日
米国株式市場
考察
本日の米国株式市場は、ダウ平均が133ドル高、ナスダックが118ポイント安と、まちまちの展開となりました。
寄り付きは、2月FOMCや主要ハイテク企業決算を控えた警戒感から下落しましたが、12月JOLT求人件数や1月消費者信頼感指数の良好な結果を受けて景気の底堅さが意識され、ダウ平均は上昇に転じました。終日堅調に推移し、終盤にかけて上げ幅を拡大し、連日で過去最高値を更新しました。
一方、早期利下げ観測の後退や、アップルの下落が重しとなり、ハイテクは下落しました。
その他の考慮点
今後の米国株式市場の見通しについては、以下の点が考慮されると考えられます。
2月FOMCの議事要旨
主要ハイテク企業決算
ウクライナ情勢の進展
FOMCの議事要旨では、利上げのペースや時期について示唆がされる可能性があるため、注目されます。また、主要ハイテク企業決算については、業績や見通しが市場の方向性を左右すると考えられます。
ウクライナ情勢については、緊張の継続が懸念されており、リスクオフの雰囲気が強まれば、株式市場は下落する可能性があります。
全体的な見通し
短期的には、FOMCの議事要旨や主要ハイテク企業決算を控え、不安定な展開が続く可能性があります。しかし、景気の底堅さや企業業績の堅調さが意識されれば、上昇基調も維持されるとみられます。
用語解説：初心者向け
FOMC：連邦公開市場委員会。米国の中央銀行であるFRBの政策決定会合。
JOLT求人件数：米国の雇用主からの求人件数。労働市場の需給を示す指標として注目される。
消費者信頼感指数：米国の消費者の経済状況に対する信頼感を示す指標。
早期利下げ観測：米国の利上げペースが早まるとの観測。
テクニカル的には、４時間足チャートでは、三尊を形成してくるのか、あるいは、抵抗（ネックライン）で反発をしてくるのかを見極める位置に居ます。
場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCaf5SkVmyqzKctnYqIC_Q
