今日の東京株式市場【環境認識】

2024年1月19日

考察:

  • 米国株式市場は本日、反発して取引を終えました。これは、人工知能(AI)向けの需要が拡大する期待から、半導体関連株などが注目を集めた結果です。
  • 具体的には、エヌビディア(NVDA.O)などの半導体関連株が買われ、S&P総合500種指数(.SPX)は2022年1月に付けた終値の過去最高値まで0.3%に迫りました。
  • 米国株式市場の18日は、NYダウが前日比201.94ドル高の3万7468.61ドルで4日ぶりに反発し、ナスダック総合指数も同200.026ポイント高の1万5055.648ポイントで3日ぶりに反発して取引を終了しました。出来高概算は、NY市場が9億1202万株、ナスダック市場が52億4510万株でした。
  • 台湾のTSMCは18日に、24年12月期の業績予想を発表し、20%を超える大幅な増収予想を示しました。この強い業績見通しを受け、TSMCのADR(米国預託証券)やエヌビディアなどの半導体関連銘柄が注目を浴びました。これにより、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3週間ぶりに終値ベースで1万5000ポイントを回復し、アプライド・マテリアルズ、クアルコム、ペイパルなどが値上がり率の上位に入りました。
  • アップル(AAPL.O)は3.3%急騰し、これにはバンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に引き上げたことが買い材料となりました。この影響で、S&P500情報技術株指数(.SPLRCT)は過去最高値を更新しました。

その他の考慮点:

  • 19日の東京株式市場は、反発後も堅調な展開が期待されます。日経平均株価は、3日続落していた反動や、18日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い先行スタートとなるでしょう。
  • 東京証券取引所が18日引け後に発表した投資部門別の株式売買状況によれば、1月第2週(9日〜12日)は、海外投資家が現物株を金額ベースで9557億円の買い越しとなりました。このことから、海外投資家の買い意欲が確認され、相場の支えとなる可能性があります。

全体的な見通し:

  • 米国株式市場は、人工知能向けの需要拡大期待や半導体関連株の強さに支えられ、反発しました。これが東京株式市場にも好影響を与え、19日は引き続き堅調な展開が期待されます。海外投資家の買い越しも相場を支える要因となっています。

用語解説:初心者向け

  1. 人工知能(AI): 人間の知能を模倣したコンピューターシステムやソフトウェア。株式市場では、AI技術に対する需要が影響を与えることがあります。
  2. 半導体関連株: 半導体製造や関連技術に携わる企業の株式。半導体は電子機器の製造に必須であり、需要の変動は株価に影響します。
  3. S&P総合500種指数: アメリカの主要な500銘柄から成る株価指数。市場全体の動向を示す指標。
  4. 出来高概算: ある株式や市場での取引量の見積もり。取引の活発さや市場の注目度を示す。
  5. ADR(米国預託証券): 米国で発行された外国企業の株式を米国市場で取引可能にする証券。
  6. ハイテク株比率: ナスダック総合指数などにおいて、高い技術要素を持つ企業の株式が占める割合。
  7. 日経平均株価: 東京証券取引所に上場する銘柄の中から選ばれた225銘柄の株価の平均値。日本の株式市場全体の動向を示す指標。
  8. 海外投資家: 外国から日本の株式市場に投資する個人や機関。
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