22日のニューヨーク市場【環境認識】

2023年12月23日

【米国株式市場】11月コアPCE鈍化で買い先行、その後失速

米国株式市場は、クリスマスに伴う連休を控え、まちまちで取引を終えました。朝方発表された11月コアPCE価格指数の伸びが鈍化したことを受け、金利が低下し、ハイテク株を中心に買いが先行しました。しかし、その後、12月ミシガン大消費者信頼感指数確定値や長期インフレ期待が予想外に上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、相場は失速しました。

【考察】利下げは早すぎ?

11月コアPCE価格指数は前年同月比2.6%上昇と、10月の2.9%から鈍化しました。伸びが3%を下回るのは2カ月連続です。この結果、米連邦準備制度理事会(FRB)が来年3月に利下げに着手する可能性が高まりました。

しかし、私は、現時点で利下げは早すぎると考えています。経済は好調であり、インフレもまだ緩やかな水準にあります。利下げを急ぐと、景気後退を招くリスクがあります。

【その他の考慮点】

今後の株式市場の見通しを左右する要素としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ・利下げの判断
  • 景気・インフレの推移
  • 地政学リスク

今後も、これらの要素を注視し、相場動向を分析していきます。

【全体的な見通し】

来年の株式市場は、利下げ観測を背景に、下値は限定的と予想されます。ただし、景気後退のリスクも意識する必要があり、上値は重くなるとみられます。

【用語解説:初心者向け】

  • 個人消費支出(PCE)価格指数:消費者が購入した財・サービスの価格変動を示す指数。
  • コアPCE価格指数:食品とエネルギーを除いたPCE価格指数。
  • 連邦準備制度理事会(FRB):米の中央銀行。
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC):FRBの金融政策を決定する会合。

【場中解説】

場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。

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