米国株式市場は小幅続伸、東京株式は上値が重い展開か
2023年11月7日
米国株式市場は、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクル終了期待を受けた買いが続き、小幅続伸となりました。ダウ平均は34.54ドル高の34,095.86ドル、ナスダックは40.50ポイント高の13,518.78で取引を終了しました。
先週の大幅な金利低下の反動で長期金利が上昇したため、一時売りに転じたものの、ピーク金利観測は根強く、終日底堅く推移しました。さらに、米中首脳会談の開催を控え、イエレン財務長官と何中国副首相が今週会談を開催することが明らかになり、中国との関係修復期待も下支え要因となりました。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、不動産、エネルギーが下落しました。
一方、東京株式は、上値が重い展開が予想されます。日経平均株価は、きのう6日、10月13日の直近高値3万2533円を上抜きました。それにより先高期待が高まる一方、最近4営業日で2000円超の上昇となっていることもあり、短期的な過熱感も警戒されます。目先的な利益確定の売りに押される場面もありそうです。
用語解説【初心者向け】
- 連邦準備制度理事会(FRB):アメリカの中央銀行
- 利上げサイクル:金利を引き上げる一連の動き
- ピーク金利:利上げがピークを迎える金利
- 米中首脳会談:アメリカと中国の首脳が会談すること
その他の考慮点
- 米国の経済指標の動向
- 原油価格の動向
- 地政学的なリスク
全体的な見通し
米国株式市場は、今後も利上げサイクル終了期待の下、堅調な動きが続くと考えられます。一方、東京株式は、短期的な過熱感への警戒から、上値が重い展開となる可能性もあります。
補足
日経平均株価は、10月13日につけた直近高値3万2533円を突破し、新たな上昇局面に入ったと考えられます。しかし、最近4営業日で2000円超の上昇となっていることもあり、短期的な過熱感も警戒されます。目先的な利益確定の売りに押される場面もありそうです。
(A)のトレンドラインは、引いておきましょう。