2023年11月7日 日経平均テクニカル分析
考察
本日の日経平均は、5営業日ぶりに反落しました。しかし、75日移動平均線を下回らず、25日線下方では5日線と25日線がともに上向きをキープしており、短期的な上昇圧力は温存されている模様です。
一目均衡表では、終値の雲下限割れで昨日完成したばかりの三役好転が崩れました。しかし、遅行線は強気シグナル発生を続けており、明日8日は雲上限が32536.98円に下りてくるため、再度の三役好転による強気形状示現が期待できそうです。
その他の考慮点
今晩の米国株式市場では、FRB高官による発言機会が多く、今後の金融政策の方向性を探る上で注目しておきたいところです。足元では追加利上げ観測が後退し、2024年前半の利下げを織り込み始めていますが、利上げ観測が高まるようだとハイテク株を中心に売りが強まる可能性があります。
全体的な見通し
短期的には、25日線を下回らずに上昇トレンドを維持する可能性が高いと考えられます。しかし、FRB高官の発言や米経済指標の発表など、引き続き不透明要因が多いため、警戒感をもって臨む必要があるでしょう。
その他
・75日移動平均線：移動平均線の一種で、過去75営業日の終値の平均値を表す。
・25日線：移動平均線の一種で、過去25営業日の終値の平均値を表す。
・三役好転：一目均衡表のチャートパターンの1つ。遅行線が転換線と雲の上限を同時に上抜けることで完成する。
・遅行線：一目均衡表のチャートパターンの1つ。転換線から一定の遅れを持って動く線。
用語解説【初心者向け】
・移動平均線：一定期間の終値の平均値を表す線。過去の値動きを平均化することで、現在の相場のトレンドを判断することができる。
・一目均衡表：複数のテクニカル指標を組み合わせて分析するチャート分析手法。
