2023年11月3日
考察
米10月ISM非製造業景況指数は51.8と、9月から予想以上に低下し、5月来で最低となった。
一方、同指数の仕入れ価格は予想を上回って高騰した。
雇用は予想に反して低下し、5月来で最低となった。
これらの結果を受けて、ドル売りが継続した。
その他の考慮点
米11月雇用統計への警戒感もドル売りを後押しした。
欧州株価の堅調な動きもドル売りに追い風となった。
全体的な見通し
今後も米経済の減速懸念が意識され、ドル売りが続く可能性がある。
一方、米利上げペースの鈍化や、欧州経済の回復なども意識され、ドルの下落幅は限定的となる可能性がある。
用語解説【初心者向け】
ISM非製造業景況指数：米国の非製造業部門の景況を示す指数。50以上で拡大、50未満で縮小を示す。
PMI：購買担当者景気指数。製造業・非製造業ともに、50以上で拡大、50未満で縮小を示す。
補足
ドル売りは、ドルの価値が下落することを意味する。
ドル売りが続くと、日本円やユーロなどの通貨の価値が上昇する。
結論
米10月ISM非製造業景況指数の予想下回りを受けて、ドル売りが継続する見通しです。
