10月19日(木)の東京株式市場の概況
日経平均は、前日比611円63銭安の3万1430円62銭で終了。3日ぶりの大幅反落となった。
ローソク足はマドを空けて陰線で終了。下向きに転じた5日移動平均線を下放れて終了し、売り圧力の強まりを窺わせた。
東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は81.27%と売られ過ぎゾーン入りの80%近くまで低下したが、25日線との下方乖離率は2.15%と小さいため、リバウンド圧力は限定的とみられる。
5日線の上方を走る25日線が下降を続けていることもあり、一段安リスクへの留意が引き続き必要だろう。
用語解説
ローソク足
株式や為替などの相場をチャート化したもの。
陽線は上昇したことを表し、陰線は下落したことを表す。
マド
ローソク足の上下でできる空白部分。
マドを空けるとは、ローソク足がマドを完全に埋め尽くすまで上昇または下落すること。
移動平均線
一定期間の株価の平均値を線で結んだもの。
5日移動平均線は、直近5日間の株価の平均値を表す。
騰落レシオ
上昇銘柄数を下落銘柄数で割った値。
騰落レシオが100%を超えると、上昇銘柄数の方が多く、100%を下回ると、下落銘柄数の方が多くなる。
乖離率
ある株価指数と、その指数を構成する銘柄の平均株価との差を、その平均株価で割った値。
乖離率がプラスになると、その株価指数が平均株価よりも高騰していることを意味する。
スケジュール
10月19日(木)
日経平均終値:3万1430円62銭
補足
日経平均は、前日の米株安や米長期金利上昇を受けて大きく売りが先行。
今後も、米金融引き締めや世界経済の成長鈍化などへの懸念から、株式市場は下落圧力にさらされる可能性がある。