2023年10月10日の香港マーケットは、以下のとおり続伸しました。
ハンセン指数:前日比147.33ポイント(0.84%)高の17,664.73ポイント
中国本土株指数(旧H株指数):前日比54.21ポイント(0.90%)高の6,052.51ポイント
主な要因
米金利低下
中国の消費伸び悩みの不安の解消
用語解説
ハンセン指数:香港証券取引所に上場する主要80銘柄で構成される株価指数
中国本土株指数(旧H株指数):香港証券取引所に上場する中国本土企業の株式で構成される株価指数
米金利低下:米国の長期金利である10年債利回りが下落すること
追加利上げの警戒感:米国の連邦準備理事会(FRB)が、今後も利上げを継続するのではないかという懸念
中秋節・国慶節連休:中国の祝日
ゴールドマン・サックス(GS):米国の投資銀行
中東地域の地政学リスク:中東地域における政治的・軍事的緊張
詳細
米金利低下が好感され、香港マーケットは続伸しました。コロンブスデーで9日に休場だった米債券市場では、10日午前、米10年債利回りが急低下しました。米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長や米ダラス連銀のローガン総裁が、追加利上げの必要性が低下していると述べたことが背景です。
また、中国の消費伸び悩みの不安も薄らぎました。ゴールドマン・サックスは、中秋節・国慶節連休(9月29日~10月6日)の中国観光市場について、1人当たり平均観光消費が改善傾向にあると発表しました。
ただし、上値は限定的でした。中東地域の地政学リスクが意識され、指数は引けにかけて上げ幅をやや削りました。
今後の見通しとしては、米金利の動向と中国の経済状況が注目されます。米金利が低下を続ければ、香港マーケットはさらに上昇する可能性があります。また、中国の経済成長が回復すれば、香港マーケットも下支えされると考えられます。