以下に、東京株式市場の現状と展望をまとめます。
- 今週の東京株式市場は、小休止が予想されます。
- 上昇材料が不足しており、利益確定や売り戻しの需要が高まり、上値が制限されています。
- 中国での経済指標発表が控えており、中国の景気懸念が投資家の心理に影響を与える可能性があります。
- メジャーSQ（特別清算指数）算出が控えており、市場の神経質な動きが予想されています。
- 日経平均の予想レンジは3万2000円から3万3000円です。
日経平均の見通しは、以下のとおりです。
- 日経平均の上値は重く、ボックス内で6月以降に下降トレンドが続いています。
- 米国の金利上昇が一時的には株価を支えましたが、さらなる金利低下は難しいと予想されています。
- 米国のレーバーデー（労働市場の状況）に応じて株価が変動する傾向がありますが、米利上げは市場に既に織り込まれています。
中国の経済状況の影響は、以下のとおりです。
- 中国では地方政府の収入が減少し、財政支出による経済対策が難しいと予想されています。
- 中国の景気懸念が9月以降に高まる可能性があり、日本は地理的に近いため、影響を受けやすいことに注意が必要です。
株価の見通しは、以下のとおりです。
- 株価は小休止する可能性があり、3万3000円付近では売り戻しが起こる可能性が高いとされています。
- 強力な材料が見当たらず、節目を大きく上回る展開は期待されていません。
- ただし、TOPIX（東証株価指数）のチャート形状は改善しており、日経平均は一時的な下落にも耐えられる可能性があるとの見方もあります。
米国市場の要点は、以下のとおりです。
- 米国市場では、ダウ平均が115.80ドル上昇し、ナスダックはわずか3.15ポイント下落しました。
- 8月の雇用統計は労働市場の減速を示し、追加の利上げ観測が後退しましたが、後にISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り、金利が上昇しました。
- ダウ平均はソフトランディング期待に支えられ、終了はまちまちでした。セクター別で、エネルギーと素材が上昇し、自動車・自動車部品は下落しました。
- さまざまな企業の決算やニュースが株価に影響を与えました。
為替市場の要点は、以下のとおりです。
- ニューヨーク外為市場では、ドル・円為替レートが変動し、米国の経済指標による影響が見られました。
- 米国の雇用統計で失業率の上昇や賃金鈍化が示され、FRBの追加利上げ観測が後退し、ドルの売りが増加しました。
- しかし、後にISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り、利上げ観測再び高まり、ドルの買いが再開されました。
原油市場の要点は、以下のとおりです。
- NY原油市場では、原油価格が大幅に上昇しました。
- ロシアによる輸出削減の影響への警戒感と、米国の雇用統計の悪化がなかったことから、需給ひっ迫を意識した買いが強まりました。
なお、重要な専門用語の解説は、以下の通りです。
- メジャーSQ（特別清算指数）
- 特定の銘柄や指数を対象に、特定の日に清算を行う場合の指標。
- ソフトランディング
- 景気を過熱させることなく、経済成長を維持しながら金融引き締めを実施すること。
**テクニカル分析**
４時間足チャート：現在目指しているのは、３３２４０円です。ご参考に(^_-)-☆
