市況解説:日経225先物

ニューヨーク株式市場、為替市場、原油市場の8月29日の動きを要約。

ニューヨーク株式市場

  • ダウ平均は292.69ドル高の34,852.67ドル、ナスダックは238.63ポイント高の13,943.76で取引を終了した。
  • 中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げ、成長支援策を強化するとの報道を好感し、買いが先行。
  • 7月JOLTS求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回ると追加利上げ観測が後退、長期金利の大幅な低下に伴いハイテクを中心に買われ、株式相場は上げ幅を拡大した。
  • セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した。

ニューヨーク為替市場

  • ドル・円は、147円37銭まで上昇後、145円67銭まで下落し145円80銭で引けた。
  • 日米金利差の拡大観測にドル買い・円売りが加速したのち、米7月JOLT求人件数や米8月消費者信頼感指数が予想を下回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退。長期金利低下に伴いドル売りに転じた。
  • ユーロ・ドルは、1.0782ドルまで下落後、1.0892ドルまで上昇し、1.0881ドルで引けた。
  • ユーロ・円は、159円06銭まで上昇後、158円31銭まで反落した。

ニューヨーク原油市場

  • NY原油先物10月限は続伸(NYMEX原油10月限終値:81.16 ↑1.06)。
  • ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.06ドルの81.16ドルで通常取引を終了した。
  • 米国市場の前半にかけて80ドル台後半から79.34ドルまで売られたが、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で81.41ドルまで一段高となった。

重要用語の解説

  • ダウ平均:ニューヨーク証券取引所で取引される30の有力企業の株価を平均した指数。
  • ナスダック:ニューヨーク証券取引所で取引される新興企業の株価を平均した指数。
  • 長期金利:10年以上の期間にわたって返済される債券の利息。
  • ドル・円:米国ドルと日本円の為替レート。
  • ユーロ・ドル:欧州連合(EU)の通貨ユーロと米国ドルの為替レート。
  • ポンド・ドル:イギリスの通貨ポンドと米国ドルの為替レート。
  • ドル・スイス:米国ドルとスイス・フランの為替レート。
  • NYMEX:ニューヨーク商業取引所。
  • WTI:ウエスト・テキサス・インターミディエート。アメリカ合衆国テキサス州から産出される原油の一種。

その他

  • 中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げたのは、中国経済の成長を支援するため。
  • 7月JOLTS求人件数は予想を下回ったが、8月消費者信頼感指数は予想を上回った。
  • ドル売りに転じた要因は、FRBの追加利上げ観測が後退したことに加え、7年債入札が好調で、長期金利がさらに低下したことも挙げられる。
  • NY原油先物は、時間外取引で一段高となったのは、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測されたため。
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