今日の東京株式市場【環境認識】

2024年7月25日

米国株式市場の動向とその影響

【考察】 24日の米国株式市場は下落しました。ダウ・ジョーンズ工業平均は前日比504.22ドル安の39853.87ドルで、ナスダック総合指数は654.938ポイント安の17342.413ポイントで取引を終えました。取引量は、ニューヨーク市場で約9億7691万株、ナスダック市場で約62億6121万株でした。ナスダック総合指数は今年最大の下落幅を記録し、2020年3月16日以来、4年4カ月ぶりの大きな下落となりました。

【その他の考慮点】 23日の通常取引終了後にテスラが2024年12月期第2四半期(4-6月)の決算を発表しましたが、純利益が大幅に減少したことが市場に嫌気され、同社の株価が急落しました。これにより投資家心理が悪化し、多くの銘柄が売られました。特にハイテク株の比率が高いナスダック市場では、テスラの他にもアーム・ホールディングス、エヌビディアなどが値下がり率の上位に入っています。

【全体的な見通し】 25日の東京株式市場は、どこで落ち着くかを探る展開となるでしょう。24日の米国株安や、最近の弱い地合いを考慮すると、売りが先行するスタートが予想されます。為替相場では、ドル・円が1ドル=153円台半ば、ユーロ・円が1ユーロ=166円台半ばと、円高方向に振れていることから、輸出関連株には重しとなる可能性があります。また、値動きの軽い中小型株に短期的な資金が向かうことも考えられます。

【用語解説:初心者向け】

  • ダウ・ジョーンズ工業平均:アメリカの代表的な株価指数の一つで、30種類の代表的な株式の平均株価を示します。
  • ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所「NASDAQ」上場の全銘柄を対象とした株価指数です。
  • 純利益:企業が一定期間に得た収益から、その期間に発生した費用を差し引いたものです。
  • ハイテク株:情報技術(IT)関連の企業の株式のことを指します。
  • ドル・円:1ドルが何円で取引されているかを示す為替レートです。
  • ユーロ・円:1ユーロが何円で取引されているかを示す為替レートです。
  • 輸出関連株:その企業の業績が輸出に大きく依存している株式のことを指します。
  • 中小型株:時価総額が小さい企業の株式のことを指します。中小型株は大型株に比べて株価の変動が大きい傾向があります。また、未知の銘柄が多いため、投資家が見つけた際には大きなリターンを期待できることがあります。ただし、その反面、リスクも大きいです。
  • ADR(米国預託証券):アメリカの証券取引所で取引される外国企業の株式を、アメリカの投資家が簡単に取引できるようにするための証券です。ADRは、その外国企業の株式を預託した証券で、アメリカドル建てで取引されます。このため、アメリカの投資家は外国為替リスクを気にすることなく、外国企業の株式を取引することができます。
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