2024年6月21日 金曜日
米国株式市場:利下げ期待で上昇、ナスダックは反落
【考察】
- 米国株式市場は、20日(木曜日)に3日続伸し、ダウ平均株価は3万9000ドル台を回復しました。一方、ナスダック総合指数は8日ぶりに反落しました。
- 米国景気指標の悪化を受け、利下げ期待が高まったことが株価上昇の背景にあります。
- 個別銘柄では、マイクロン・テクノロジー、クアルコム、エヌビディアなどが下落しました。
【その他の考慮点】
- 20日のプライム市場の売買代金は、今年最低の3兆1756億円にとどまりました。
- 週末要因も重なり、21日(金曜日)は手控えムードが広がる可能性があります。
【全体的な見通し】
21日(金曜日)の東京株式市場は、上値の重い展開が予想されます。米国市場でのダウ工業株30種の上昇や為替の円安基調は相場の支えになると見込まれますが、米長期金利上昇による半導体株の売却などが逆風となり、方向感が出にくい状況です。
【用語解説:初心者向け】
- プライム市場: 東京証券取引所における、東証1部の中でも特に流動性の高い銘柄で構成される市場
- 売買代金: 株式の売買代金の合計金額
- 週末要因: 金曜日の午後や週明けにかけて、投資家が週末に向けて手控えすることがある現象
- 手控えムード: 積極的に売買せず、様子見をする投資家心理
- 日経平均株価: 東京証券取引所プライム市場に上場している全ての銘柄の時価総額を、除数基準で除したものを100倍した指数
- ダウ工業株30種: 米国ニューヨーク証券取引所に上場している30の優良銘柄の株価の合計を平均して算出した指数
- 為替: 外国通貨と自国通貨を交換するレート
- 円安: 1ドルあたりの円建て価格が上昇することを指す
- 米長期金利: 米国財務省が発行する10年国債の利回り
- 半導体株: 半導体関連企業の株式
参考情報: