2024年5月27日
米国株式市場と東京株式市場の動向について
【考察】 先週の24日、米国株式市場は3日ぶりに反発しました。NYダウは前日比で4.33ドル上昇し、3万9069.59ドルで取引を終えました。一方、ナスダック総合指数は184.761ポイント上昇し、1万6920.794ポイントで取引を終えました。出来高は、NY市場で7億4715万株、ナスダック市場で53億5742万株でした。
【その他の考慮点】 ナスダック総合指数は、21日の史上最高値(1万6832.624)を更新しました。また、5月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は、市場予想平均の67.7を上回る69.1でした。しかし、1年後の期待インフレ率は3.5%から3.3%に低下し、インフレへの警戒感が後退しました。これが株価の上昇を支えたと考えられます。
【全体的な見通し】 27日の東京株式市場は、反発後にもみ合いになる可能性があります。前週末の24日に大幅に反落した反動や、24日の米国株式市場の反発もあり、買いが先行するスタートになると予想されます。ただし、27日の米国株式市場はメモリアルデーのため休場となるため、買いが一巡した後は手控えムードが広がる可能性があります。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30社の株価を基に算出される株価指数のことです。
- ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄を対象とした株価指数のことです。
- ミシガン大学消費者信頼感指数:ミシガン大学が毎月発表する消費者の経済に対する信頼感を測る指数のことです。
- インフレ:物価が全般的に上昇する現象のことです。期待インフレ率は、将来の物価上昇率の予想値のことを指します。
- メモリアルデー:アメリカ合衆国の祝日で、毎年5月の最終月曜日に設定されています。この日は、米国の金融市場は休場となります。