2023年9月27日15時20分現在
日経平均株価の反発
- 27日後場の日経平均株価は、前日比56円85銭高の3万2371円90銭と反発し、高値で引けた。
- 朝方は、広範囲に売りが先行したが、一巡後は切り返しの動きを強め、プラス圏に浮上した。
日経平均株価の推移の要因
- 26日の米国株式市場での大幅下落を受けた売り一巡の反動
- 9月末配当の権利付き最終売買日に当たり、「配当再投資」の買いが期待された
今後の見通し
- 米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め加速への懸念や、中国経済の減速懸念が続く限り、日経平均株価は下落圧力にさらされる可能性がある。
- しかし、FRBによる金融引き締めが一段落した場合には、日経平均株価は反発する可能性がある。
解説
- 日経平均株価:日本を代表する株価指数。東京証券取引所第一部に上場する225銘柄の時価総額を加重平均した指数。
- 権利付き最終売買日:配当の権利が付与される最終日。この日までに購入した株式は、権利付きとなり、配当を受け取ることができる。
- 配当再投資:配当を株式の購入に充てる投資手法。
- 米連邦準備制度理事会(FRB):米国の中央銀行。
- 金融引き締め:FRBが金利を上げたり、国債を売却したりして、経済を冷却させる政策。
- 中国経済:世界第2位の経済規模を誇る中国の経済。
上記の点を踏まえて、日経平均株価の今後の見通しをまとめると、以下のとおりです。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め加速への懸念や、中国経済の減速懸念が続く限り、日経平均株価は下落圧力にさらされる可能性がある。
- しかし、FRBによる金融引き締めが一段落した場合には、日経平均株価は反発する可能性がある。
また、27日後場の日経平均株価のプラス寄与度上位3銘柄は、以下の通りです。
- アドバンテスト(6857.T):半導体製造装置メーカー
- 中外製薬(4519.T):製薬会社
- 第一三共(4568.T):製薬会社
この3銘柄は、いずれも医薬品や医療関連の銘柄であり、景気変動の影響を受けにくいと考えられます。また、配当利回りが比較的高く、配当再投資の買いが期待されたことも、プラス寄与度が高かった要因の一つと考えられます。