2024年10月21日
【考察】
先週末18日の米国株式市場は、3日連続で上昇しました。ニューヨーク・ダウ平均は前日比36.86ドル高の43,275.91ドル、ナスダック総合指数は115.944ポイント上昇し、18,489.553ポイントで取引を終えました。出来高は、ニューヨーク市場が約8億7,751万株、ナスダック市場が約47億1,877万株でした。特に、ニューヨーク・ダウは3日連続で史上最高値を更新しています。17日にネットフリックスが発表した7月から9月期の決算は市場予想を上回り、これが投資家に好感されました。また、中国での新型スマートフォン「iPhone 16」の販売が好調と報じられたアップルの株価上昇も、ナスダックの伸びに寄与しました。ニューヨーク・ダウに採用されている銘柄の中では、アップルやインテル、ハネウェルなどが大きく値上がりしています。
【その他の考慮点】
21日の東京株式市場は、堅調に推移すると見られています。先週末18日は週末要因で上値が重い展開となりましたが、18日の米国株式市場が3日連続で上昇した流れを受けて、東京市場も買いが先行してスタートすることが予想されます。為替相場では、ドル・円が1ドル＝149円台半ば、ユーロ・円が1ユーロ＝162円台半ばで取引されており、ドルに対して円高の傾向が続いています。円高による影響で、輸出関連銘柄に対しては慎重な動きが見られるかもしれませんが、市場全体としては堅調な展開が予想されます。
【全体的な見通し】
米国市場の連続上昇を背景に、東京株式市場も堅調な動きが期待されています。ただし、為替相場の変動による影響には引き続き注意が必要です。特に輸出関連銘柄に対しては、円高が重しとなる可能性がありますが、全体としては米国市場の好調さが投資家心理を支え、底堅い動きが見られるでしょう。
【用語解説：初心者向け】
- ニューヨーク・ダウ平均: アメリカの代表的な株価指数で、米国の主要企業30社の株価を基に算出されるもの。
- ナスダック総合指数: 主にIT関連企業が多く上場しているナスダック市場全体の株価動向を表す指数。
- 出来高: 取引された株式の数量を表す指標。市場の活発さを示す。
- ドル・円: 米ドルと日本円の為替レートを指す。例えば1ドル＝149円の場合、1ドルを得るために149円が必要。
- 輸出関連銘柄: 輸出を主な収益源とする企業の株式。為替レートの変動に敏感。
