7月の米小売売上高、予想上回る

強い消費と安定した雇用が確認され、景気後退への懸念は一時的に和らぎました。さらに、インフレが徐々に落ち着いていることから、経済がソフトランディング(軟着陸)するとの期待が高まっています。その結果、過剰な利下げ期待が後退し円安が進んだことが、日本株にとってプラスとなっています。

日経平均株価は、短期的には心理的な節目である3万8,000円付近まで上昇する可能性が出てきました。しかし、市場はまだ軟着陸への確信を持っていないため、一旦買いが落ち着いた後、さらなる上昇を期待するのは難しいと考えられます。先週の急落から短期間で急回復したこともあり、上昇局面では利益確定の売りが出やすくなるでしょう。

また、軟着陸シナリオが崩れる可能性への警戒感も依然として残っており、米国の景気や金融政策に対する関心は引き続き高いです。今後は、景況感に関するデータに敏感に反応する可能性があり、月末に向けては、米国の中央銀行関係者が集まる「ジャクソンホール会議」や米国PCEデフレーターが注目されるでしょう。

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