【東京株式市場 見通し】

2023年12月14日

【東京株式市場 見通し】上値重く、3万3000円付近では抵抗感

米国株式市場は、11月の生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことを受け、長期金利が低下してハイテク株が買われ、大幅続伸しました。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表待ちで小動きが続いたのち、FOMCが予想通り政策金利を3会合連続で据え置くことを決定したことで、来年の利下げ観測が一段と強まり、買いに拍車がかかりました。ダウ平均は過去最高値で終了しました。

東京株式市場は、買い優勢のスタートとなりそうですが、上値は重い展開が想定されます。外為市場ではドル安/円高が急速に進んでおり、輸出関連株に売りが出やすいためです。また、自民党の政治資金パーティーを巡る問題も警戒されており、3万3000円付近では抵抗感が出そうです。

具体的には、以下の点が考慮点となりそうです。

外為市場の動向:ドル安/円高が進むと、輸出関連株の下落圧力となる。
自民党の政治資金パーティーを巡る問題:不透明感が増すと、リスク回避の動きから全体的に株価は下落しやすくなる。

また、全体的な見通しとしては、以下の点が考えられます。

来年の利下げ観測が強まっており、株価は下落局面から脱却する可能性がある。
ただし、米中経済の減速や、欧州のエネルギー危機など、不透明要素も残っており、今後も方向感が不安定な展開となる可能性が高い。

なお、場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。

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用語解説【初心者向け】

PPI:生産者物価指数。企業が製造した製品やサービスの価格変動を示す指数。
FOMC:連邦公開市場委員会。米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合。
ドル安/円高:ドルの価値が下落し、円の価値が上昇すること。輸出企業にとっては収益が減少する。
政治資金パーティー:政党や政治団体が行う資金集めのパーティー。

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