日経平均株価の動向考察
考察:
4日後場の日経平均株価は、前週末比200円24銭安の3万3231円27銭と続落して取引を終えた。米国市場の上昇に反して、日経平均は前週比で113.44円安の33318.07円と下落スタートしました。売りが一巡した後も下げ幅は縮小しましたが、買いが伸びず、終日マイナス圏で推移しました。3万3000円近辺では買いが入ったものの、円高傾向や週末のSQ(特定銘柄の先物オプションの決済日)控えなどが重しとなり、積極的な動きは制限されました。午前中から売りが先行し、9時19分には3万3023円04銭まで下落。その後、下げ止まりの兆しも見せましたが、買い手が足りず、後場でも買い意欲は限定されました。その後は、3万3200円近辺での横ばいが続きました。東証プライム市場では、出来高は13億1591万株、売買代金は3兆3211億円。値上がり銘柄数は699銘柄、値下がり銘柄数は907銘柄、変わらずの銘柄が52銘柄でした。
業種別動向:
- 29業種が下落し、4業種が上昇。
- 下落した業種には輸送用機器株や鉱業株、銀行株、パルプ紙株、卸売株などが含まれます。
- 上昇したのは海運株など一部の業種でした。
個別銘柄:
- 下落した銘柄にはLTS、ネットプロテ、豊田織、PI、日東紡などが含まれます。
- 上昇した銘柄にはセレス、Wスコープ、さくら、GMOGHD、インフォMTなどがありました。
その他の考慮点:
- 米国市場の上昇にもかかわらず、日経平均は下落しました。これには円高の影響や週末のSQ控えも要因として考えられます。
- 出来高や売買代金からは、市場全体の取引量が相当な数に上っていたことが窺えます。
全体的な見通し:
- 日経平均は米国市場の影響を受けながらも独自の要因で動き、一進一退の展開となりました。個別銘柄の動向も業種によって分かれ、市場全体の活気が限定された一日でした。
用語解説:初心者向け
- 日経平均株価: 東京証券取引所(東証)に上場している主要な株式約225社の株価の平均値。日本の株価指数のひとつ。
- 米株市場: アメリカの株式市場。主な市場としてNYSE(ニューヨーク証券取引所)やNASDAQ(ナスダック)が挙げられる。
- 円高: 日本円の価値が他の通貨に対して高くなること。例えば、1ドルあたりの円が増えること。
- 出来高: 一定期間内に取引された株式やその他の証券の総数。
- 売買代金: 一定期間内の株式などの売買額の総計。
以上、参考になれば幸いです。場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
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