2023年11月10日 日経平均株価の見通し
考察
10日の東京株式は、上値の重い展開か。前日の大幅反発の反動や、現地9日の米国株式が下落したことから、売りが優勢となりそう。また、週末要因からポジション調整の売りも見込まれ、軟調な展開も想定される。
その他の考慮点
- 為替相場は、ドル・円が円安に振れる一方、ユーロ・円が小動き。
- 9日のADRは、楽天グループ、ソニーG、ホンダなどが、東京終値に比べ安い。
- シカゴ日経平均先物は、9日の大阪取引所清算値比85円安。
全体的な見通し
全体的には、上値は重く、下値は堅いとの見通し。3万2000円を下回ると、さらに下落する可能性もある。
用語解説【初心者向け】
- SQ(特別清算指数)値
現物取引と先物取引の価格を一致させるための指数。11月限先物・オプションのSQ値は、10日に算出される。
- 中銀の利上げ終了期待
中央銀行が金融引き締めを終了するのではないかという期待。
- 連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長発言
FRBのパウエル議長が10日に発言した。インフレの2%目標達成を依然確信できないとして、追加利上げも除外しない姿勢を示した。
- 30年債入札
国債の30年物債の入札。10日に行われた。
- 長期金利
10年物国債の利回りなど、長期の金利水準。
まとめ
10日の東京株式は、上値の重い展開となりそうです。前日の大幅反発の反動や、米株の下落、週末要因などから、売りが優勢となる見込みです。下値は堅いため、下落幅は限定的とみられますが、3万2000円を下回ると、さらに下落する可能性もあります。