2023年9月26日の東京株式市場の見通し
- 予想レンジ:32,500円 – 32,800円(25日終値32,678円62銭)
- 日経平均は、5日ぶりに大幅反発し、25日・75日移動平均線を回復した。投資家心理の好転が期待されるほか、米国株式も5日ぶりに反発したことも支えとなりそう。
- 5日移動平均線(25日時点で32,783円)が、意識される場面も想定される。
- 為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ばと小動き。
- 25日のADR(米国預託証券)は、円換算値で、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ニデック<6594.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、25日の東京終値に比べ安い。
- シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、25日の大阪取引所清算値比15円安の32,465円だった。
解説
- 25日ぶりの反発
日経平均は25日、前日比276円高の32,678円62銭と、5日ぶりに大幅反発した。25日・75日移動平均線を回復したことで、短期的な下落トレンドがいったん終息したと考えられる。
- 米国株式市場の反発
米国株式市場は25日、ダウ平均が43.04ドル高、ナスダックが59.51ポイント高と反発した。10年債利回りの上昇や政府機関閉鎖リスクの高まりを警戒した売りが先行したものの、ユダヤ教の祭日で参加者が限られたことや、シカゴ連銀のグールズビー総裁がソフトランディングの可能性を示唆したことで、買い戻しが強まった。
今後の見通し
日経平均は、堅調な展開が予想される。投資家心理の好転や米国株式市場の反発を背景に、上値を追う展開となりそうだ。5日移動平均線が意識される場面も想定される。
ただし、原油高や米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ観測など、下落圧力となる材料も依然として存在する。短期的には、5日移動平均線を上回った後、上値の伸び悩みが見られる可能性もある。
なお、為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ばと小動きが予想される。ADRは、円換算値で、高安まちまちながら、上記の銘柄などが、25日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、25日の大阪取引所清算値比15円安の32,465円だった。