9月7日(木)の金融市場の見通し
- 東京株式市場
- きょうはメジャーSQ算出日のため、寄り付き直後は不安定な値動きとなる可能性がある。
- 日経平均は前日に下落していることもあり、SQを無難に通過すれば徐々に買い戻しが入るとの見方も出ている。
- 予想レンジは3万2800円―3万3000円。
- NY株式市場
- ダウ平均は57.54ドル高の34,500.73ドルで取引を終了した。
- 中国政府による政府機関職員のアイフォーン持ち込み禁止を警戒した携帯端末アップル(AAPL)株の下落が相場全体を押し下げた。
- その後、週次失業保険申請件数の減少や4-6月期の非農業部門労働生産性改定値の改善で景気後退懸念が後退し、ダウは上昇に転じた。
- 一方、金利の上昇を警戒しハイテクの売りが続き、ナスダックは終日軟調に推移した。
- NY為替市場
- ドル・円は147円29銭で引けた。
- 週次新規失業保険申請件数の減少や米4-6月期非農業部門労働生産性や単位労働コスト改定値の予想上回りを受けて、年内の追加利上げ観測が強まり長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。
- その後、金利が低下に転じドル買いが後退したほか、クロス円絡みの円買いに反落した。
- ユーロ・ドルは1.0696ドルで引けた。
- ユーロ圏の4-6月期GDPの下方修正やドイツの景気後退懸念にユーロ売りが優勢となった。
- ポンド・ドルは1.2490ドルで引けた。
- 英住宅価格の低迷深刻化で景気見通しが悪化、英中銀の追加利上げ観測緩和でポンド売りが優勢となった。
- NY原油市場
- NY原油先物10月限は86.87ドルで取引を終了した。
- アジア市場で買いが優勢となったが、主要産油国による減産期間延長の影響を意識した買いは一巡し、米国市場では売りが優勢となった。
解説
- メジャーSQ
- 日経平均株価やNYダウ平均など、主要な株価指数を算出する際の基準となる指標。
- 毎月第3営業日の金曜日に算出される。
- SQ算出日の前後には、指数に組み込まれる銘柄の入れ替えや、投資家の利益確定や損切りなどの売買が活発になる。
- SQ算出日による影響
- 日経平均株価は、SQ算出日の前後でボラティリティが高まり、値動きが不安定になる傾向がある。
- 前日が下落した場合には、SQ算出日をきっかけに買い戻しが入る可能性もある。
- 主要産油国による減産
- OPECプラスは、原油市場の安定を図るため、2022年12月まで原油の減産を継続することを決定している。
- 減産期間延長は、原油供給を抑制し、原油価格を下支えする効果があると期待されている。
- 景気後退懸念
- 米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な金融引き締めによって、景気後退に陥るリスクが高まっているとの懸念が強まっている。
- 景気後退懸念が強まると、株式や原油などのリスク資産の売り圧力が強まる可能性がある。
テクニカル分析
昨日、H4Lineを割り込んできました。現在の目標は、(A)の日足の値幅抵抗帯です。