今日の日付:2024年4月8日
タイトル:今週の金融市場の見通し
【考察】 今週は、米国のFRBがFOMCの議事要旨を発表する予定で、また、米国のCPIやPPIといった重要なインフレ指標に注目が集まるでしょう。さらに、ECBとカナダ中銀もそれぞれ定例理事会と金融政策決定会合を開催する予定です。これらの動向から、年内の利下げの可能性を探ることが重要となります。
【その他の考慮点】 一部のECB高官からは、ECBがFRBよりも早く利下げに踏み切る可能性が指摘されており、その観測が強まればユーロ売りが進む可能性があります。
【全体的な見通し】 一方、米国の労働市場は依然として強さを保っており、3月の雇用統計では失業率が27カ月連続で4%を下回りました。これにより、FRBの利下げ開始時期の予想は7月から9月に先送りされました。また、3月のCPIはディスインフレが続くものの、そのペースは緩やかに停滞する見通しです。前年比では伸びが拡大すると予想されています。もし予想を上回れば、利下げ先送りの観測がさらに強まり、ドル買いの要因となるでしょう。
【用語解説:初心者向け】
- FRB(連邦準備制度理事会):アメリカの中央銀行で、金融政策を決定します。
- FOMC(連邦公開市場委員会):FRBの政策決定機関で、金利の目標値を設定します。
- CPI(消費者物価指数):物価の動きを示す指標で、インフレの度合いを測るために使われます。
- PPI(生産者物価指数):企業が商品を生産する際のコストの動きを示す指標です。
- ECB(欧州中央銀行):ユーロ圏の中央銀行で、ユーロ圏の金融政策を決定します。