日経平均の動向解説
1. 米国株式市場の影響
- 21日の米株式市場で、ダウ平均は36.97ドル安と小反落し、ナスダック総合指数は+1.56%と5日ぶりに反発しました。
- ナスダックは前週3週連続で下落していたため、反動による押し目買いが優勢となりました。
2. ハイテク株のけん引
- 好決算を期待された半導体エヌビディアの上昇を中心に、ハイテク株が全体をけん引しました。
- 米国のハイテク株高の影響を受けて、日経平均は226.96円高で取引をスタートしました。
3. 半導体業界の動向
- 半導体関連の株式には買いが先行し、特に半導体関連の企業が注目されました。
- この動きにより、日経平均は一時31906.10円(340.46円高)まで上昇しました。
4. 為替と自動車関連
- 為替の円安を背景に、自動車関連の株式にも買いが入りました。
- ただし、心理的な節目を前にして一服の動きも見られました。
5. 香港ハンセン指数の影響
- 香港ハンセン指数の失速に伴い、日経平均も一時的に伸び悩む場面がありました。
- 香港ハンセン指数の動向が日経平均に影響を与える一因となりました。
6. 午後の動きと終値
- 午後には香港ハンセン指数の底堅い動きが支えとなり、再びじわじわと上昇幅を広げました。
- 日経平均は結局高値近辺まで戻し、大引けでは前日比291.07円高の31856.71円で終了しました。
7. 売買動向とセクターの動き
- 東証プライム市場での売買高は10億8507万株、売買代金は2兆7279億円でした。
- 銀行、輸送用機器、証券・商品先物取引のセクターが上昇し、海運、陸運、医薬品のセクターが下落しました。
8. 日経平均テクニカル
- 22日の日経平均は続伸し、終値は5日移動平均線を上回る位置になりました。
- ローソク足の形状やテクニカル指標を見ると、上昇の動きが継続する可能性が示唆されましたが、一方で下降トレンドの影響も残る状況でした。
各銘柄の動向
上昇した銘柄
- 半導体関連の企業(アドバンテスト、レーザーテック、ディスコ、太陽誘電、芝浦メカトロニクス、SUMCO)が大きく上昇。
- 銀行(三菱UFJ、三井住友、りそなHD)、保険(かんぽ生命、第一生命HD、T&DHD)、証券(岩井コスモ、大和証券G本社、野村HD)、輸送用機器(トヨタ自、ホンダ、デンソー)、商社(三井物産、三菱商事、丸紅)も上昇。
軟調だった銘柄
- 海運(川崎汽船、商船三井)、不動産(カチタス、オープンハウス、住友不動産、東京建物)、陸運(京成電鉄、JR九州、小田急電鉄)などが軟調でした。
- サカイ引越センターは株式売出しの発表が影響し急落。
- エービーシー・マートは業績上方修正も織り込み済みで売り優勢。
- 西松屋チェは良好な月次動向にもかかわらず短期的な出尽くし感から下落。