2024年10月28日
米国株と東京株式の最新動向
【考察】
先週末の米国株式市場では、ニューヨーク・ダウ平均株価が5日連続の下落となり、前日比259.96ドル下がり、42,114.40ドルで取引を終えました。一方、ナスダック総合指数は103.12ポイント上昇し、18,518.606ポイントと続伸。特にハイテク株であるテスラやアーム・ホールディングス、アドバンスド・マイクロ・デバイシズが上昇しており、ナスダック市場の活発さが際立ちました。また、10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数が70.5と発表され、市場予想を上回る結果により、堅調な景気見通しが示唆されています。これに伴い、米国の10年物国債利回りが上昇し(価格は下落)、株式の割高感が強まりました。
【その他の考慮点】
本日28日の東京株式市場は、やや不安定な展開が予想されます。27日に行われた衆議院議員選挙の結果、自民党が過半数を獲得できなかったことから、今後の政治情勢に不透明感が生じており、投資家は慎重な姿勢を見せると考えられます。加えて、ドル円相場が前週末の151円94銭から1ドル=153円台に上昇し、円安が進行中です。また、ユーロ円相場も1ユーロ=165円台前半と円安基調にあります。これらの為替動向が株式市場にどのように影響するか注視されるでしょう。
【全体的な見通し】
全体として米国経済の景気見通しは堅調で、ハイテク株を中心に買いが集まる一方、東京市場では国内政治の不透明感と円安が投資家の慎重な姿勢を強める要因となっています。米国の金利動向と為替相場の影響を考慮しつつ、東京株式市場の動きには慎重な見方が必要です。
【用語解説:初心者向け】
- ニューヨーク・ダウ平均株価:米国株式市場の代表的な株価指数で、主に工業・商業分野の30銘柄の株価から算出されます。
- ナスダック総合指数:米国株式市場におけるハイテク企業や新興企業の株価指数で、特に技術関連株の動向を示します。
- 米ミシガン大学消費者信頼感指数:米国の消費者心理を示す指標。高い数値は消費者の購買意欲が強く、景気が堅調であるとみなされます。
- 米10年物国債利回り:米国の10年満期の国債の利率で、景気や金利政策の動向を知る指標として使われます。