2024年6月27日
米国および日本株式市場の状況
【考察】
26日の米国株式市場では、NYダウ平均が前日比15.64ドル高の39,127.80ドルとなり、小幅に反発しました。ナスダック総合指数は87.502ポイント上昇し、17,805.156ポイントで取引を終了しました。NY市場の出来高概算は9億191万株、ナスダック市場の出来高は49億4939万株でした。
FRB(米連邦準備制度理事会)のボウマン理事が講演で、利下げを急がない方針を示しました。これにより、米10年物国債の利回りが上昇し(価格は下落)、一時的に株価の重しとなる場面が見られました。しかし、27日に米大統領選の候補者による第1回テレビ討論会が予定されているため、大きなポジションの変動は抑えられました。ナスダック市場では、テスラやアマゾン、アーム・ホールディングスなどのハイテク株が買われました。
【その他の考慮点】
27日の東京株式市場は、反落した後にもみ合う展開が予想されます。26日の日経平均株価は大幅に続伸し、強い地合いが続くことが期待されていますが、直近3日間で1,000円以上の上昇を見せたため、短期的な過熱感が警戒されるでしょう。
【全体的な見通し】
米国株式市場は、FRBの利下げ方針や米大統領選の影響を受けながらも、ハイテク株の強さが続く見込みです。東京株式市場は、強い地合いが続く一方で、過熱感への警戒が必要です。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ平均: アメリカの主要な株価指数の一つで、30の大企業の株価を平均したものです。
- ナスダック総合指数: 主にハイテク企業が上場しているナスダック市場の全銘柄の株価を反映する指数です。
- FRB(米連邦準備制度理事会): アメリカの中央銀行で、金融政策を担当しています。
- 利回り: 債券の投資収益率のことで、債券の価格が下がると利回りは上昇します。
- ハイテク株: 高度な技術を持つ企業の株で、特にITや電子機器関連の企業の株を指します。