日本株市場見通し:自律反発から次第にこう着感

2023年12月15日

日本株市場見通し:自律反発から次第にこう着感

本日の日本株市場は、前日の下落に対する自律反発が意識されるものの、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだ。

前日の米国市場は、米利下げ期待や小売売上高の好調を受けて買い優勢となり、NYダウは連日で過去最高値を更新した。この流れを受けて、本日の東京市場でも、シカゴ日経225先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。

ただし、米長期金利の低下を背景とした円高が進むなか、日米金利差が縮小することによって、これまで金利差を狙って積み上がっていたポジションを解消する動きが引き続き意識されやすいだろう。そのため、為替の動向を意識した相場展開になろう。

また、来週には日銀の金融政策決定会合を控えていることから、積極的な売買は手控えられそうであり、ポジションを傾ける流れは限られる。そのため、持ち高調整に伴う買い戻しの動きにとどまりそうだ。

物色としては、引き続きハイテク株のほか、昨日弱含みとなった自動車や商社株などの短期的な反発狙いに向かわせそうである。そのほか、個人主体による低位材料株での値幅取り狙いの動きとなろう。

用語解説【初心者向け】

自律反発:前日の下落に対する反発
こう着感:動きが鈍くなる様子
買い一巡:買い手が尽きること
買い戻し:売却した株を買い戻すこと
持ち高調整:保有している株の量を調整すること
低位材料株:株価が安い銘柄

場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。

[https://www.youtube.com/channel/UCaf5-S-kVmyqzKctnYqIC_Q]

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