NYダウは前日比430ドル安と3日続落。節目の3万付近で終えました。
8月の米雇用動態調査(JOLTS)で非農業部門の求人件数が市場予想を上回り、
米長期金利が4.8%台に乗せる場面がありました。
一向に上げ止まりを見せない長期金利に対して、株式市場の腰が折れました。(クライマックス)
今回の米国市場の調整は『金利上昇を織り込む調整波動』です。
昨年と同様に織り込みが終われば反転に入ります。
ただし!
2回目の織り込み相場となるため、この次の反転相場の途中で上昇の腰が折れた場合は、
景気後退を織り込む長期調整波動に突入していきます。(逆業績相場に突入)
来年3月から企業側の融資借り換え時期が始まります。(利上げが始まる前に融資を受けた企業は多い)
今の5%台で借り換えていては高確率で企業の収益は後退します。
長短金利差が今回のように縮小した場合、その長短金利差がなくなった時期から半年後に
景気後退を迎えやすいというデータもあります。
そういった理由から、来年春からの米国市場は要警戒となります。
目先ですが、下の30年債のチャートを見ての通り、
さすがにこれだけ超長期金利が縦上がりを続ければ株式市場はクラッシュします。
(長期金利の上昇時の株安は要警戒!)
とりあえず今は米長期金利の上昇の上げ止まり待ちとなります。
日経先物は下値抵抗線の30900円を割り込み、下落が続いています。
為替も想定された水準で介入?が観測され円高を嫌気する形で下げ幅を拡大させています。
目先はクライマックスに入っています。
2つの下げダビンチから抜けてくれば次の波動に突入します。
長期金利が上昇中の下落相場は『深押しの想定』が必要となります。
下げのカウントを崩す前の買いエントリーはそれを十分理解して行うべきタイミングとなります。
とりあえず、目先は下値の上値抵抗線抜けからリバウンドを想定していきましょう☆
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本日の日経先物の注目ポイントは、上 30870円。 下 30580円。
注目点
・クライマックス位置。
クライマックス位置は総悲観となるため投げ売り等が出やすい。
(投げ売りが出るということは初戻りは勢いよく戻りやすい)
勢いよく戻る=直近の下値は買い方の投げが出たことが読み解けます。
緩やかに戻る=直近の下落はまだ投げが出ていないという解釈となります。
・30870円を抜けてくれば下値最大値まで下落していることからも
リバウンドがスタートする確率が高い。
60分足の上値抵抗線とセットで注目していきましょう!!
抜けるまではまだ下落波動が継続中です。
・30580円と30450円が下値抵抗値。
30500円前後ではさすがに止まると予想。
終値で30700円以下で引けた場合は、
30070円から30050円までの下値想定が必要となります。