2023年9月28日 8:00 JST
28日の東京株式市場の見通し
- 予想レンジ:3万1900円~3万2400円(27日終値3万2371円90銭)
- 売り先行の展開から上げに転じるも、配当再投資による買いと機関投資家によるリバランス売りでもみ合いとなりそう
- 配当落ち分を即日で埋められるか、為替相場も注目
専門用語の解説
- 配当再投資による買い:配当金を受け取った資金を、再び同じ銘柄の株式の購入に回すこと
- 機関投資家によるリバランス売り:ポートフォリオの比率を調整するために、保有銘柄の売却を行うこと
- 配当落ち分:株式を売却した際に、その株式が保有期間中に受け取った配当金の差額分が、売却代金から差し引かれること
考察
27日の日経平均株価は、売り先行後、取引終了にかけて上げ転換し、底堅い展開でした。28日は、堅調な地合いの継続が見込まれるものの、配当再投資による買いと機関投資家によるリバランス売りが予想され、売り買いが交錯する場面もありそうです。また、相場の先行きを占ううえで、約220円とされる配当落ち分を、即日で埋められるかもポイントになりそうです。
為替相場は、ドル・円が円安に振れる一方、ユーロ・円が円高方向にある。また、27日のADR(米国預託証券)は、高安まちまちながら、ZHD<4689.T>、ニデック<6594.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比50円安の3万2100円だった。
全体として、28日の東京株式市場は、もみ合いとなりそうです。
具体的には、以下の3つのポイントが注目されます。
- 配当再投資による買いと機関投資家によるリバランス売り
27日は、配当落ち日でした。配当金を受領した投資家が、その資金を再び同じ銘柄の株式の購入に回す「配当再投資」が予想されます。一方、機関投資家は、ポートフォリオの比率を調整するために、保有銘柄の売却を行う「リバランス売り」を行う可能性があります。これらの動きによって、売り買いが交錯する場面もありそうです。
- 配当落ち分を即日で埋められるか
配当落ちによって、日経平均株価は約220円下落する可能性があります。この配当落ち分を、即日で埋められるかどうかが、相場の先行きを占うポイントになりそうです。
- 為替相場
ドル・円は、円安に振れる一方、ユーロ・円は円高方向にあります。為替相場が、株式市場にどのような影響を与えるかにも注目です。
なお、現時点では、これらのポイントを踏まえて、28日の東京株式市場は、もみ合いとなりそうだと予想されます。