2023年9月29日 8:00 JST
28日の東京株式市場の概況
- 日経平均は、前日比499円38銭安の3万1872円52銭と大幅に反落した。
- 米株式市場の続落を受けて、日経平均も売り先行で始まった。
- その後、配当落ちの影響で一時32000円を割り込んだが、しばらくは底堅い動きが続いた。
- しかし、時間外取引の米株価指数先物の失速や香港株の下落、四半期末に伴う年金基金の持ち高調整や明日の日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う超過売り需要が意識されたか、前引けにかけては売りが広がり、大きく32000円を割れた。
- 午後は一段安で始まったが、大引けにかけては緩やかに下げ幅を縮める展開となった。
専門用語の解説
- 配当落ち:株式を売却した際に、その株式が保有期間中に受け取った配当金の差額分が、売却代金から差し引かれること。
- 四半期末:会社の決算を行う区切りの時期。四半期末には、年金基金などの機関投資家がポートフォリオの見直しを行うため、株式の売買が活発化する。
- 日経平均構成銘柄の入れ替え:日経平均株価やTOPIXなどの指数に採用される銘柄の入れ替え。終値ベースで実施される場合、その対象となる銘柄の株価は、入れ替えの翌日に換金売りとして売却される可能性がある。
考察
28日の東京株式市場は、米株式市場の続落を受けて大幅に反落した。米株式市場では、議会の予算交渉の難航や政府機関閉鎖リスクの高まり、原油市況や長期金利の急伸が売りを誘った。
東京株式市場でも、米株安を受けて売り先行で始まった。その後、配当落ちの影響で一時32000円を割り込んだが、しばらくは底堅い動きが続いた。しかし、時間外取引の米株価指数先物の失速や香港株の下落、四半期末に伴う年金基金の持ち高調整や明日の日経平均構成銘柄の入れ替えに伴う超過売り需要が意識されたか、前引けにかけては売りが広がり、大きく32000円を割れた。
午後は一段安で始まったが、大引けにかけては緩やかに下げ幅を縮める展開となった。これは、売られ過ぎ感から買い戻しが強まったためと考えられる。
今後の東京株式市場については、以下の点が注目される。
- 米株式市場の動き
- 国内外の経済指標
- 原油市況
- 長期金利の動き
これらの要因を注視しながら、投資判断を行う必要がある。