米国株式市場は、以下の理由で下落しました。
- 13日に発表される米消費者物価指数(CPI)を前に、原油価格の高騰による物価上昇圧力の持続が懸念された。
- 前日に市場予想を下回る業績見通しを発表した米ソフトウエア大手オラクルが急落し、クラウド大手のアマゾン・ドット・コムとマイクロソフトも下落した。
- 原油先物が1%以上上昇し、根強いインフレを背景に米金利が長期間高止まりするとの懸念が強まった。
主なポイントは、以下のとおりです。
- 米国株式市場は、3指数とも下落して取引を終えた。
- 下落の理由は、原油価格の高騰による物価上昇圧力の持続と、オラクルの業績見通しの下振れ。
- 原油先物は1%以上上昇し、米金利のさらなる上昇を警戒する声が上がった。
解説を追加した箇所は、以下のとおりです。
- 原油価格の高騰による物価上昇圧力の持続:原油価格は、ロシアのウクライナ侵攻や世界的な需要拡大などを受けて高騰している。CPIは、米国内の実質購買力を示す指標であり、CPIが上昇すると、企業のコストや消費者の負担が増加する。
- オラクルの業績見通しの下振れ:オラクルは、クラウド事業の競争激化や、中国での事業減速などを理由に、2023年度の業績見通しを下方修正した。オラクルは、米IT大手の1つであり、業績見通しの下振れは、同業種の株価にも影響を与えた。
- 米金利のさらなる上昇を警戒する声:米連邦準備理事会(FRB)は、インフレ抑制を目的として、利上げを継続する方針を示している。原油価格の高騰により、インフレがさらに加速するとの懸念から、FRBの利上げペースが加速する可能性も指摘されている。
なお、米取引所の合算出来高は、直近20営業日の平均を下回った。これは、投資家がリスク回避姿勢を強めたためと考えられる。