ミシガン大学消費者信頼感指数

8月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値は71.2で、7月の71.6から低下し、市場予測と合致しました。この指数は、アメリカの消費者が現在の経済状況に対する信頼度を示すもので、数字が高いほど消費者の信頼が高いことを示します。

同指数の1年後の予想インフレ率速報値は3.3%となり、7月の3.4%から上昇を予測していた市場の予測に反して低下しました。この部分は将来の物価上昇の期待を示すもので、低下することは物価の上昇ペースの鈍化を意味します。

米連邦準備制度理事会(FRB)が特に注目している8月のミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値は2.9%となり、7月の3.0%から予想外に低下し、2023年3月以来の最低値となりました。FRBはこの指標を通じて将来のインフレ期待を把握し、金融政策を調整しています。

これらの結果により、追加の利上げの見通しが緩和され、米国債市場の下落も一時的に止まりました。また、ドルの買いも後退し、ドル・円の為替レートは144円90銭から一時的に144円41銭まで下落しましたが、ユーロ・ドルの為替レートは1.0955ドルから1.0965ドルまで上昇しました。

【経済指標】

  • 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:71.2(予想:71.2、7月:71.6)
  • 米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.3%(予想:3.5%、7月:3.4%)
  • 米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.9%(予想:3.0%、7月:3.0%)

ミシガン大学消費者信頼感指数は、アメリカのミシガン大学が毎月発表する経済指標の一つで、消費者の経済に対する信頼度や期待を測定するための指標です。
この指数は、アンケート調査を通じて消費者の経済的な見通しや現状評価に関する情報を収集し、それを数値化して表現します。
具体的には、消費者の雇用状況、所得見込み、物価上昇の期待などが含まれます。指数の数値が高い場合、消費者は経済の健全な状態を期待しており、消費行動が活発化する可能性があります。
逆に、指数の数値が低い場合、消費者の不安が高まり、消費活動が減少する可能性があります。
この指数は、消費者の心理的な要因が経済に与える影響を理解するために経済分析や政策立案に利用されることがあります。

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