今日の東京株式市場【環境認識】

2024年1月25日

考察
– 24日の米国株式市場では、NYダウが前日比99.06ドル安の37,806.39ドルと続落し、ナスダック総合指数は55.975ポイント高の15,481.918ポイントで5日続伸した。
– NY市場の出来高概算は、9億2016万株であり、ナスダック市場は48億1640万株だった。
– 米国の1月製造業PMI速報値は50.3となり、市場予想平均の47.6を上回った。ただし、NYダウは上昇する場面も見られたが、25日には10-12月期GDP速報値の発表が控えることから様子見姿勢が強まり、上値は制約された。
– ナスダック市場では、ハイテク株比率が高い中、23日の通常取引終了後にネットフリックスを含むいくつかの企業が好決算を発表し、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやアプライド・マテリアルズなどが買われた。

その他の考慮点
– 25日の東京株式市場では、弱含みの展開が予想される。日経平均株価は、前日の24日に続落した動きが継続し、売りが優勢となりそうだ。
– 決算発表が本格化する前に手がかり材料が乏しいため、市場の模様眺めが広がる場面も考えられる。一方で、月初からの上昇相場に乗り遅れた投資家も多く、下値拾いの動きが見られる可能性もある。
– 為替相場では、ドル・円が1ドル=147円台の半ばで推移している(24日は147円78-80銭)。

全体的な見通し
– 米国株式市場は相場の不透明感が続いており、東京株式市場も弱含みの展開が予想される。注目すべきは、25日に発表される10-12月期GDP速報値であり、これが市場に与える影響が大きい。
– 決算発表が進む中、好決算を発表した企業には市場の買いが入っており、特にハイテク株が注目されている。

用語解説:初心者向け
1. **NYダウ(ニューヨーク・ダウ):** ニューヨーク証券取引所に上場する30の大手企業で構成される株価指数。市場全体の動向を示す指標の一つ。
2. **ナスダック総合指数:** ナスダック取引所に上場する銘柄全体の株価の動きを示す指数。主にテクノロジー関連の企業が含まれている。
3. **出来高概算:** ある期間内に取引された株式の総数の見積もり。市場の活気や注目度を示す指標の一つ。
4. **製造業PMI(購買担当者景気指数):** 製造業の景気を測る指数で、50以上だと景気が拡大していることを示し、50未満だと景気が縮小していることを示す。
5. **GDP(国内総生産)速報値:** 国の経済活動全体の生産価値を示す指標。速報値は事前の予測よりも早く発表され、市場に大きな影響を与えることがある。
6. **ハイテク株:** 高い技術力やイノベーション力を持つ企業の株を指す。主に情報技術や電子機器関連の企業が含まれる。
7. **決算発表:** 企業が一定期間の経済活動に関する財務報告を行うこと。これによって企業の業績や将来の見通しが明らかになり、株価に影響を与えることがある。
8. **為替相場(ドル・円):** アメリカドルと日本円の交換レート。国際取引や経済の健全性を示す指標の一つ。

タイトルとURLをコピーしました