2024年1月24日
東京株式は、やや売り先行ながらも底堅い展開か
考察
24日の東京株式市場は、やや売り先行ながらも底堅い相場展開が意識されそうです。
前日の米国市場では、スリーエムの決算が予想を下回ったことが嫌気され、NYダウが下落しました。しかし、ナスダックは長期金利の上昇に伴う下落する場面もあったものの、小幅に続伸しました。
シカゴ日経225先物清算値は、前日比65円安の36475円と、やや売り先行で推移しています。
国内においても、本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられそうです。ただし、ネットフリックスが決算好調を受けて時間外取引で買われているほか、日中においてもハイテク株への物色が続くなか、東エレクなど指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることが期待されます。
その他の考慮点
- 日銀の金融政策決定会合の結果判明後は持ち高調整の流れが強まり、荒い値動きとなりました。
- 過熱感が警戒されていたほか、これまでのトレンドに変化はなく、買い遅れていた投資家においては、押し目待ち狙いの買いを入れやすいところではあります。
- ただし、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、個人投資家中心の中小型株については資金の逃げ足が速いほか、物色対象は広がりづらいため、流動性があり、足もとで強いトレンドを継続している銘柄などに絞られそうです。
全体的な見通し
24日の東京株式市場は、やや売り先行ながらも、下値では押し目待ち狙いの買いが入りやすいところです。
ただし、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、個人投資家中心の中小型株については、資金の逃げ足が速いほか、物色対象は広がりづらいため、流動性があり、足もとで強いトレンドを継続している銘柄などに絞られそうです。
用語解説:初心者向け
- 決算:企業が一定期間の経営成績をまとめ、株主や投資家に報告すること。
- 決算発表:企業が決算を発表したことを公表すること。
- 決算好調:企業の決算が予想を上回る成績であること。
- 決算不振:企業の決算が予想を下回る成績であること。
- 持ち高調整:投資家が保有している株式の量を調整すること。
- 過熱感:株価が上昇しすぎていることで、今後の下落が懸念されること。
- トレンド:株価の長期的な上昇や下落の傾向のこと。
- インデックス:一定のルールに基づいて選定された銘柄の集合のこと。
- 中小型株:時価総額が小さい銘柄のこと。
- 流動性:株式の売買が活発に行われているかどうかを表す指標のこと。