今日の東京株式市場【環境認識】

2024年1月5日

考察

  • 米国株式市場は今日はばらつきが見られました。ダウ平均は10.15ドル上昇して37,440.34ドルで取引を終え、一方でナスダックは81.91ポイント下落して14,510.30ポイントで取引を終了しました。
  • 予想を上回る雇用関連指標が出たことで、市場ではソフトランディングへの期待が高まりましたが、金利の上昇も相まって、取引開始後に市場がまちまちな動きを見せました。12月のサービス業PMIも予想を上回る修正があり、これが長期金利の上昇を促す要因となり、テクノロジー関連株が売られる一方で、市場全体に重しとなりました。銀行セクターが支えとなり、一日を通して堅調な動きを見せたものの、取引終盤では雇用統計の発表を控えた調整などにより、上昇幅が縮小し、結局は終了しました。

その他の考慮点

  • 本日の東京株式市場では日経平均株価は横ばいが予想されています。前日の米国株式市場がまちまちな動きを示したことや、手がかりが不足している中、米国の雇用統計発表が控えていること、加えて国内で3連休を控えている週末という要因から、市場参加者は慎重な姿勢を取ることが予想されます。
  • 米国の金利が上昇傾向にある中、同時にドル高/円安の動きが日本市場を支えると見られています。前日の日経平均株価は大幅に下落したものの、最後は底堅い動きを見せたことから、買い手が優勢となる場面も予測されています。ただし、情報が限られている状況から、上値を抑えるために売り手が再び現れる可能性もあります。

全体的な見通し

今日の米国株式市場はばらつきを見せましたが、東京市場では横ばいの動きが予想されます。市場参加者は予測のしやすい状況ではないため、慎重な姿勢を崩さないでしょう。米国の雇用統計発表を控え、3連休を前にした週末という状況が市場に慎重さをもたらすと見込まれます。

用語解説:初心者向け

  • ダウ平均: アメリカの株式市場で取引されている銘柄の株価の平均値を表す指数。主に工業株30銘柄で構成される「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価」が代表的。
  • ナスダック: 主にテクノロジー企業を中心に取引されるアメリカの株式市場指数。
  • 雇用関連指標: 失業率や雇用者数など、経済の雇用状況を示す統計データ。経済の健全性や成長の見通しを把握するための重要な情報源。
  • ソフトランディング: 経済の着実な成長を促しつつ、インフレーションや景気後退などのリスクを最小限に抑える経済政策の実現。
  • PMI: 購買担当者指数。製造業やサービス業などの活動レベルを示す統計で、50以上で景気が拡大、50以下で縮小を示す。
  • ドル高/円安: ドルの価値が高くなり、円の価値が低下する状況。円を基準通貨として考えた場合、ドルが強い状態を指す。

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今日は、H4Lineのピークラインを越えて行けるかに注目しています。

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