今日の東京株式市場【環境認識】

2023年12月28日

考察

  • 米国株式市場は27日、NYダウが前週末比で111.19ドル上昇して3万7656.52ドル、ナスダック総合指数は24.603ポイント高の1万5099.176ポイントとなりました。出来高はNY市場が6億6591万株、ナスダック市場が6億7432万株でした。
  • NYダウは少ない市場参加者の中で、年末の休暇シーズンにも関わらず、19日の史上最高値を更新しました。これは米10年物国債の利回り低下が相対的な割高感を後退させ、株価の上昇を支えた結果です。
  • 28日の東京株式市場では、日経平均株価は4日続伸後、反落している状況で、年初来高値に近づいたことから戻り待ちの売りが強まる可能性があります。
  • 米国市場が小幅上昇したものの、ドル/円の円高傾向により日本株は輸出関連株を中心に売られやすい状況です。方向感を欠く展開が予想され、日経平均は小動きの狭いレンジで推移する見通しです。
  • FRB(米連邦準備制度理事会)は3月に利下げを開始するとの見方が広がり、ドル売りに繋がっています。インフレ鈍化や労働市場のひっ迫の緩和、FRBの金利政策への変化が背景にあります。
  • 金融機関のエコノミストもFRBの利下げ開始を予測しており、これが市場の見通しに影響を与えています。ただし、景気後退の懸念やドル/円の動向、米国経済の消費状況などにも注目が集まっています。

その他の考慮点

  • 輸出関連株への円高の影響が注目されています。
  • FRBの利下げ開始や金融市場の動向が、今後の株価に影響を与える可能性があります。
  • 欧州の中央銀行との比較から、FRBの利下げペースや市場の見通しに関する過度な期待が懸念されています。

全体的な見通し

  • 米国株式市場の上昇が続き、FRBの利下げ開始の見方が広がる中、日本株式市場は方向感を欠く状況が続く可能性があります。円高の影響や景気後退懸念も市場の動向に影響を与える要因です。

用語解説:初心者向け

  • NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している米国の代表的な株価指数。
  • ナスダック総合指数:アメリカのナスダック証券取引所に上場している銘柄の株価の総合指数。
  • 米10年物国債の利回り:アメリカ政府が発行する10年間の債券の利回り。金利の動向や経済の指標として注目される。
  • FRB(米連邦準備制度理事会):アメリカの中央銀行で、金融政策を決定し、通貨の安定や金融システムの円滑な運営を担当する機関。

場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCaf5-S-kVmyqzKctnYqIC_Q

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