9月18日の米国株式市場、為替、原油の概況
株式
- 米国株式市場は小幅反発。ダウ平均は6ドル高、ナスダックは1.90ポイント高で取引を終了した。
- 連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた調整に、寄り付き後、まちまち。原油高に加えて、9月住宅市場指数が予想以上に低下するなど成長減速懸念も強まり、一時下落に転じた。
- ただし、長期金利が低下に転じたため、下落も限定的となり、終盤にかけて、プラス圏を回復。
- セクター別ではテクノロジー・ハード・機器や保険が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。
為替
- ドル・円は、147円61銭で引けた。
- 連邦公開市場委員会(FOMC)を控え金利上昇に伴うドル買いが優勢となったのち、米9月NY連銀サービス業活動がマイナスに落ち込んだほか、9月NAHB住宅市場指数も予想以上に悪化し、5カ月ぶり低水準となったため9月FOMCでの利上げ見送りを正当化するとの見方に金利が低下に転じドル買いも後退。
- ユーロ・ドルは、1.0691ドルで引けた。
- ドイツ連邦銀行(中央銀行)が発表した月報でドイツ経済が2023年第3四半期にマイナス成長に落ち込む可能性を想定していることが明らかになったためユーロ売りが優勢となった。その後、ECBは近く、過剰流動性への対処方法を議論すると報じられ、買戻しに反発。
原油
- NY原油先物11月限は90.58ドルで取引を終了した。
- 前営業日比0.56ドル高。
- 米国市場の中盤にかけて91.36ドルまで一段高となったが、利益確定を狙った売りが増えたことによって一時89.91ドルまで反落。
- ただし、需給ひっ迫の思惑は残されており、通常取引終了後の時間外取引では主に90ドル台後半で推移した。
解説
- 株式
- 原油高や成長減速懸念から、寄り付き後、まちまち。
- ただし、長期金利が低下に転じたため、下落も限定的となり、終盤にかけて、プラス圏を回復。
- セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や保険が上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。
- 為替
- 連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ドル買いが優勢となった。
- ただし、米経済指標の悪化から、利上げ見送りの可能性が高まり、ドル買いも後退。
- 原油
- 需給ひっ迫の思惑から、強含み。
- ただし、利益確定売りも出ており、一時下落。
追加情報
- イエレン財務長官
- 政府機関閉鎖が経済に影響を与える可能性がある、と警告。
今後の見通し
- 株式
- FOMCの結果次第で、方向性が決まる見込み。
- 利上げ見送りの場合は、株価が上昇する可能性が高い。
- 利上げの場合は、株価が下落する可能性が高い。
- 為替
- FOMCの結果次第で、ドルの方向性が決まる見込み。
- 利上げ見送りの場合は、ドルが下落する可能性が高い。
- 利上げの場合は、ドルが上昇する可能性が高い。
- 原油
- 供給逼迫の状態が続く限り、原油価格は高水準を維持する見込み。
- ただし、景気減速や需給緩和の兆候が見えてきた場合、原油価格は下落する可能性がある。