2024年9月24日
【考察】
23日のアメリカ株式市場では、ニューヨーク・ダウ（NYダウ）が前の取引日から61.29ドル上がり、42,124.65ドルで取引を終えました。これで3日連続の値上がりとなりました。また、ナスダック総合指数も25.949ポイント上昇し、17,974.270ポイントで終了しました。取引の規模を見ると、ニューヨーク市場では約9億7,834万株、ナスダック市場では約47億2,965万株の取引が行われました。特にNYダウは3日連続で、終値が過去最高を更新しています。さらに、シカゴ連邦準備銀行のグールズビー総裁は、来年にかけて利下げが進む可能性が高いとし、雇用へのリスクを考慮していると発言しました。このような利下げ期待が、経済がスムーズに回復するという「軟着陸」への期待を後押ししています。NYダウの構成銘柄では、インテル、ボーイング、ウォルマートなどが値上がりの上位に入っています。
【その他の考慮点】
24日の東京株式市場は、前日のアメリカ市場の上昇を受けて、堅調な動きが続くと予想されます。前週末の20日の取引も好調だったため、その流れを受けて高値を試す展開も考えられます。為替相場では、ドル・円が1ドル＝143円台中盤と比較的小幅な動きにとどまっています（前週末は143円62～64銭）。一方、ユーロ・円は1ユーロ＝159円台中盤と円高が進んでおり、前週末の160円31～35銭から円高方向に動いています。
【全体的な見通し】
アメリカ市場の続伸や東京市場の堅調な動きを考慮すると、短期的にはポジティブな展開が期待されます。特に、来年にかけての利下げの可能性や経済の軟着陸に対する期待感が株式市場を支える要因となっているため、今後も引き続き市場は堅調な動きを見せる可能性が高いです。しかし、為替の動きや経済状況の変化には注意が必要です。
【用語解説：初心者向け】
- ニューヨーク・ダウ（NYダウ）: アメリカの主要な株式市場指数の一つ。アメリカの大企業30社の株価を基に算出されている。
- ナスダック総合指数: アメリカの株式市場の一つで、特にIT企業やハイテク企業の株価動向を反映した指数。
- 出来高: 株式市場における売買された株式の総数。市場の活発さを示す指標として使われる。
- 利下げ: 中央銀行が金利を引き下げること。経済活動を活発にし、景気を刺激する目的で行われる。
- 経済の軟着陸: 経済が急激な変動を避け、穏やかに成長や収縮に向かうこと。
