2024年8月13日
外為市場見通し:ドル円はリスクオフで円買いが優勢か
考察
今週の外為市場では、投資家のリスク回避姿勢が強まるにつれて、ドル円は円高方向に推移する可能性が高いです。特に、日米株価が大幅に下落した場合には、投資家によるポジション調整が加速し、円買いが一段と強まることが予想されます。
その他の考慮点
米国の景気後退懸念が再燃している中、14日に発表される消費者物価指数(CPI)だけでなく、小売売上高や住宅着工件数など、幅広い経済指標が注目されています。これらの指標が市場の予想を下回る結果となった場合、ドル円はさらに円高に振れる可能性があります。
全体的な見通し
ドル円は、当面は350日移動平均線付近で下げ渋るものの、100日移動平均線を超えて大きく反発することは難しいと考えられます。
用語解説:初心者向け
- リスクオフ: 投資家がリスクの高い資産(株式など)を売却し、安全資産(債券、円など)に資金を移す行動のことです。
- ポジション調整: 投資家が保有している資産の割合を調整することです。例えば、株価が下落すると、損失を抑えるために株式を売却し、現金の割合を増やすといった行動が挙げられます。
- 350日移動平均線: 過去350日の終値の平均値を日ごとにプロットした線のことです。株価のトレンドを判断する際に利用されます。
- 100日移動平均線: 過去100日の終値の平均値を日ごとにプロットした線のことです。350日移動平均線と同様に、株価のトレンドを判断する際に利用されます。