2024年8月6日
米国株式市場の動向
【考察】
5日の米国株式市場は3日連続で下落しました。NYダウは前週末比で1033.99ドル安の38703.27ドル、ナスダック総合指数は576.082ポイント安の16200.082ポイントで取引を終了しました。NY市場の出来高概算は13億1823万株、ナスダック市場は63億1430万株でした。前週末の2日に続き、米国の景気減速を警戒する動きが強まったほか、日本やアジア、欧州の株価が下落したことも影響し、リスク回避の姿勢が高まりました。NYダウは一時1230ドル以上の下げを見せ、終値ベースでの下げ幅は2日に続き今年最大となりました。NYダウ採用の全30銘柄が下落し、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやエヌビディア、アップルなどが値下がり率の上位に入りました。
【その他の考慮点】
6日の東京株式市場は反発後、もみ合いが予想されます。5日の日経平均株価は4451円安と過去最大の下落を記録しました。7月11日に付けた終値ベースの史上最高値(42224円)からの下落率が25.5%に達していることもあり、短期的には売られ過ぎ感から戻りを試す展開となりそうです。ただし、買い一巡後は、強弱感が対立し売り買いが交錯する場面も予想されます。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円前後(5日は143円47-52銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台後半(同157円10-14銭)と円安に振れています。
【全体的な見通し】
米国株式市場の下落が続く中、東京株式市場も影響を受けつつあります。短期的には売られ過ぎ感からの反発も期待されますが、全体的な市場の動向は不透明な状態が続くでしょう。リスク回避の姿勢が強まっているため、慎重な投資判断が求められます。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ(ニューヨーク・ダウ):ニューヨーク証券取引所に上場している主要30銘柄の株価を基に算出される株価指数。
- ナスダック総合指数:ナスダック市場に上場している全銘柄を対象にした株価指数。特にハイテク株の動向を反映しやすい。
- 出来高:取引された株式の数量。市場の活況度を示す指標の一つ。
- リスク回避姿勢:投資家がリスクの高い資産を避け、安全な資産にシフトする行動。
- 為替相場:異なる通貨の交換レート。ここではドルと円、ユーロと円の交換レートを指す。
目先は、FE61.8%(A)を超えて来れるか?
そして、その次は、4時間足の値幅抵抗帯(B)にタッチでどうなるのか?
見極めて行きましょう。