9日の東京株式は、堅調な展開か

9日の東京株式は、堅調な展開か

考察

本日9日の東京株式は、堅調な展開となる見込みです。

昨日8日は、取引終了にかけて底堅い動きとなっていたことや、ナスダック総合指数の上昇もあり、買いが先行するとみられます。また、本日は330社程度が決算発表を予定していることから、引き続き、好業績銘柄への物色が中心になりそうです。

ただし、米国の金融当局の動向には引き続き注意が必要です。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が参加予定の国際通貨基金(IMF)会合での発言次第では、相場の方向性が大きく変わります。

その他の考慮点

・原油価格の下落が、インフレ懸念の緩和につながり、株式市場を支援する可能性がある。
・中国の経済成長が鈍化する可能性があり、世界経済の減速懸念が強まれば、株式市場にも下押し圧力がかかりうる。

全体的な見通し

短期的には、堅調な展開が続くと予想されますが、中長期的には、米国の金融引き締めや、世界経済の減速懸念など、リスク要因が依然として存在します。

その他

・「SQ」とは、特別清算指数のことで、日経平均先物・オプションの最終決済に関わる指数です。
・「決算」とは、企業の経営成績や財政状況をまとめたものです。

用語解説【初心者向け】

金利先高観:金利が上昇する可能性が高いという見通し
新年度:10月から翌年の3月までの1年間を区切った期間
利食い売り:株価が上昇した後に、利益を確定するために株を売ること
好業績銘柄:利益が予想を上回った企業の株式
原油価格:原油の価格
インフレ懸念:物価が上昇するのではないかという懸念
世界経済の減速懸念:世界経済が成長率を落とすのではないかという懸念
金融引き締め:中央銀行が金利を上げたり、国債を売却したりして、お金の供給を減らす政策

目先は、この三角持ち合いがどちらに抜けて行くのか注目しましょう。

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