2023年10月9日の米国株式市場の注目点

決算シーズン入りに伴う金融決算に注目
金融機関の決算発表が本格化する。
JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなどの大手行の決算が発表される。
インフレ指標に注目
9月雇用統計が予想以上に強い結果となり、追加利上げ観測が強まった。
CPIの動向が注目される。
下院議長選挙の動向も注視
共和党下院は11日に議長選挙を予定している。
新議長が速やかに選出されれば、政局混乱への懸念も後退する。

用語解説

CPI（消費者物価指数）：消費者が日常的に購入する商品やサービスの価格変動を示す指標。
PPI（卸売物価指数）：卸売業者が販売する商品やサービスの価格変動を示す指標。

考察

CPIが予想通りにインフレ鈍化の傾向を示せば、年内の利上げ終了観測が強まり、相場の下値を支えることになるだろう。一方、下院の混乱はリスクになる。新議長が速やかに選出されれば、政局混乱への懸念も後退し、売り圧力が若干緩和するだろう。

なお、9日はコロンバスデーで債券市場は休場。株式市場は通常通りの営業となる。

スケジュール

8月卸売在庫（10日）
9月卸売物価指数（PPI）（11日）
9月消費者物価指数（CPI）（11日）
週次新規失業保険申請件数（12日）
10月ミシガン大消費者信頼感指数（13日）
9月FOMC議事要旨（11日）